オンラインセミナー開催にあたって

COVID-19の世界におけるヘルスケアの再構築

2020年6月中旬、注目を集めた2つのCOVID-19研究論文の撤回がトップニュースを席巻し、世界的な権威を誇る医学誌の信用が脅かされました。COVID-19は、信頼性の高い医療情報に対する世界的なニーズを急激に高めた一方で、かつてないほどの緊急性のために、情報を作成するための時間を短縮しました。そのため、必要に迫られて、研究の初期段階にある知見が広く利用されるようになり、一般の人々や医療関係者に混乱を招くことが多くなっています。

他方、その間も医療従事者は日々の診療の中で生じる無数の問題に対処し、患者のために最善の決断をすることが求められています。医師でもあるUpToDateの編集者は、エビデンスを評価して推奨を行う際に、スピードと厳格さのバランスを取ることをライフワークとしています。最新のエビデンスの必要性は、世界的なパンデミックが発生した昨年、臨床医がUpToDateのCOVID-19関連コンテンツに1,900万回以上アクセスしたことからも明らかになりました。

本オンラインセミナーでは、コロナ禍での病院経営と患者ケアをテーマに、「病院経営」「感染症対応」の各分野の第一線で活躍されている講師陣をお迎えし、情報の鮮度と信頼性の最適なバランスに変化をもたらしたパラダイムシフトについて探ります。

リモート開催の利点を活かした、講師陣や他の参加者との活発な意見交換を通じ、医療業界のトレンドや他院の取り組み状況を学ぶ場としてお役立ていただきたく、ご多忙の折誠に恐縮ではございますが、ご参加をお願い申し上げます。

アジェンダ

第1回開催

コロナ禍における病院経営

6月23日(水)19:00～21:00

形式：(1) 講演（35分×2セッション）　(2) パネルディスカッションとQ&A（30分）

※ログインは18:45頃より可能です。セッション開始前に、音量等のご確認をお願いします。

公立（公的）病院におけるウィズコロナ時代の病院運営の在り方と方向性

公立（公的）病院は、多くのコロナ患者に対応してきた半面、入院患者/手術件数/救急患者等の減少を招き、経営状況は大きく悪化した。同時に、入院/診療不要の患者の存在が浮き彫りになり、新たなポストコロナに向けた生き残り策が必要である。

スピーカー

佐々木 洋

略歴

八尾市立病院特命総長/大阪府病院協会会長
1976年大阪大学医学部卒、大阪府立成人病センタ―（現・大阪国際がんセンター）消化器外科主任部長（専門は肝臓外科）、八尾市立病院病院長、同総長を経て2019年より同特命総長、2018年より大阪府病院協会会長

薬剤部門による病院経営への貢献：フォーミュラリーを活用した薬剤管理

講演では、薬剤部門・薬剤師による医薬品使用や薬物治療の質・安全性向上と経営効率化について概説すると共に、フォーミュラリーを活用した薬剤管理について紹介する。

スピーカー

川上 純一

略歴

浜松医科大学医学部附属病院薬剤部　教授・薬剤部長
1990年東京大学薬学部卒。東京大学病院、ライデン大学、富山大学病院を経て2006年より現職。日本薬剤師会副会長、日本病院薬剤師会副会長。

パネルディスカッションおよびQ&A

モデレーター

徳田 安春

略歴

群星沖縄臨床研修センター長
1988年琉球大学医学部卒。沖縄県立中部病院、聖路加国際病院、筑波大学附属水戸地域医療教育センター、地域医療機能推進機構本部を経て、2017年より現職。ブログ「燃えるフィジカルアセスメント」等を連載中。

パネリスト

佐々木 洋

略歴

八尾市立病院特命総長/大阪府病院協会会長
1976年大阪大学医学部卒、大阪府立成人病センタ―（現・大阪国際がんセンター）消化器外科主任部長（専門は肝臓外科）、八尾市立病院病院長、同総長を経て2019年より同特命総長、2018年より大阪府病院協会会長

パネリスト

川上 純一

略歴

浜松医科大学医学部附属病院薬剤部　教授・薬剤部長
1990年東京大学薬学部卒。東京大学病院、ライデン大学、富山大学病院を経て2006年より現職。日本薬剤師会副会長、日本病院薬剤師会副会長。

第2回開催

コロナ禍での患者ケアおよびEBM実践

7月1日(木)19:00～21:00

形式：(1) 講演（35分×2セッション）　 (2) パネルディスカッションとQ&A（30分）

※ログインは18:45頃より可能です。セッション開始前に、音量等のご確認をお願いします。

COVID-19における医療機関での感染対策アップデート;
感染対策の実務と情報収集の重要性

新型コロナウイルス感染症は医療機関の既存の感染対策に対して多大なる影響を及ぼした。現状の最善の病院感染対策とそれに必要な情報収集の重要性を議論する。

スピーカー

本田 仁

略歴

東京都立多摩総合医療センター　感染症科　医長
2000年北里大学医学部卒業、2007年ハワイ大学内科レジデンシープログラム修了、2009年ワシントン大学医学部感染症フェロー、2010年同プログラム病院疫学フェロー。米国内科・感染症専門医。専門は病院疫学と医療関連感染対策。

集中治療医に求められる新たなスキル

COVID-19のパンデミックにより、集中治療室のベッドや人工呼吸器の不足、COVID-19による呼吸不全の特殊性などにより、集中治療医は今までにない問題解決に迫られている。本セッションでは、COVID-19のパンデミックにより集中治療医に改め求められるようになったスキルについて、多方面から考察を加える。

スピーカー

則末 泰博

略歴

東京ベイ・浦安市川医療センター　救急・集中治療科
集中治療部門　部長
沖縄県立中部病院で初期研修を終えた後、内科レジデントとしてハワイ大学、そして呼吸器・集中治療フェローとしてセントルイス大学で臨床留学を行った。2012年に東京ベイ・浦安市川医療センターに赴任し、以降、呼吸器内科および集中治療部門の部長として臨床、教育、研究に力を注いでいる。

パネルディスカッションおよびQ&A

モデレーター

徳田 安春

略歴

群星沖縄臨床研修センター長
1988年琉球大学医学部卒。沖縄県立中部病院、聖路加国際病院、筑波大学附属水戸地域医療教育センター、地域医療機能推進機構本部を経て、2017年より現職。ブログ「燃えるフィジカルアセスメント」等を連載中。

パネリスト

本田 仁

略歴

東京都立多摩総合医療センター　感染症科　医長
2000年北里大学医学部卒業、2007年ハワイ大学内科レジデンシープログラム修了、2009年ワシントン大学医学部感染症フェロー、2010年同プログラム病院疫学フェロー。米国内科・感染症専門医。専門は病院疫学と医療関連感染対策。

パネリスト

則末 泰博

略歴

東京ベイ・浦安市川医療センター　救急・集中治療科
集中治療部門　部長
沖縄県立中部病院で初期研修を終えた後、内科レジデントとしてハワイ大学、そして呼吸器・集中治療フェローとしてセントルイス大学で臨床留学を行った。2012年に東京ベイ・浦安市川医療センターに赴任し、以降、呼吸器内科および集中治療部門の部長として臨床、教育、研究に力を注いでいる。

オンラインセミナーに関して

Q & A

• Q.

  日程の都合がつかない場合は音声データや録画データをもらえますか？
  A.

  当日のセッションの内容は、後日動画配信を予定しています。
• Q.

  当日はいつからログインが出来ますか？
  A.

  当日はセッション開始の15分程度前からログイン可能です。セッション開始前に、音量等のご確認をお願いします。
• Q.

  申し込み締め切り日はありますか？
  A.

  セミナーの前日11時までにお申し込み下さい。
• Q.

  途中から参加は出来ますか？
  A.

  セッション開始後のご参加も可能です。
• Q.

  全セッションの参加が必要ですか?個別の申し込みは可能ですか?
  A.

  総合的な理解を深めるため全セッションの参加をお勧めしておりますが、ご興味のあるセッションのみ個別にお申し込みいただくことは可能です。
• Q.

  接続方法について教えてください
  A.

  本オンラインセミナーは、Cisco Webexで行われます。Cisco Webexでは、インターネット接続可能な端末(PCやスマートフォン、タブレット)より、PCではウェブアプリ、ブラウザー拡張機能、およびデスクトップアプリで、スマートフォンやタブレットではモバイルアプリで利用可能です。
  ウェブアプリは、Windows,Mac,Chromebook,Linux上のさまざまなブラウザーに対応しています。
  PCをご利用の場合、ご利用の環境により、アプリケーションのインストールが必要な場合があります。
  スマートフォンやタブレットをご利用の場合、iOSの場合は［App Store］からAndroidデバイスの場合は［Google Play］から、Cisco Webex Meetingsアプリを事前にインストールする必要があります。
• Q.

  カメラやマイクは使用しますか？
  A.

  イヤホンが必須となります。また音声でのご質問をご希望の場合はマイクのご用意もお願い致します。
  質疑応答のお時間にマイクのミュートは解除させて頂きます。カメラは使用しません。